施設・設備
設備
MRI室
X線検査では診断できない、膝の前十字靭帯断裂や半月板損傷の診断や、首や腰の椎間板ヘルニアの診断に威力を発揮します。
(腫瘍性疾患や特殊な症例では、諫早総合病院や西諫早病院などへ紹介しMRI検査を依頼させていただく場合があります。)
レントゲン装置
立位での撮影がスムーズに行えるX線装置を完備しています。
足部や脊椎のアライメントの確認に、非常に重要な所見を見つけ出してくれます。
体外衝撃波疼痛治療装置「DUOLITH®SD1 ultra」
<体外衝撃波治療とは>
衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。
「除痛効果」や「組織再生効果」を有し、欧米ではスポーツ選手の膝や足の腱・靭帯損傷などに、低侵襲で安全かつ有効な治療法として積極的に使用され、近年日本でも腱付着部炎や疲労骨折など多くの整形外科疾患の治療に応用されている治療法です。ネーミングはオドロオドロシイですが…
当院では、焦点を絞って照射できる集束型の体外衝撃波疼痛治療装置「DUOLITH®SD1 ultra (Storz Med社 スイス)」を導入し、令和3年12月23日より使用開始いたします。医師の管理下でなければ使用できない機種で、長崎県の医療機関ではまだ数施設しか設置されていない機種です。
エステのように自由診療での請求となることが難点ですが、注射や手術治療のような痛みやリスクがなく、手軽に行えることが魅力です。
近年の基礎実験や臨床経験において低エネルギー(0.20mJ以下)であれば骨端線への有害事象は起こらないとことが判明し、小児においても安全に使用でき、対応症例は想像以上に多くなるのではと考えています。
ただし、すべての患者さんが満足できるというわけではなく、有効率は70%前後と言われています。
<対象となる疾患>
・足底筋膜炎(6ヶ月以上保存治療を行っている難治例のみ保険適応 一連につき5000点)
・腱の炎症性疾患(テニス肘、ゴルフ肘、石灰沈着性腱板炎など)
・腱のスポーツ障害(ジャンパー膝、鵞足炎、アキレス腱炎、足部の各種腱炎など)
・骨のスポーツ障害(疲労骨折、骨折遷延治癒、偽関節、有痛性外脛骨、二分膝蓋骨など)
・成長期のスポーツ障害(オスグッド病、シーバー病など)
<治療の特徴>
・1回の治療時間は約10〜15分で、麻酔は通常行いません。
・治療頻度は1〜2週に1回、原則は3回ですが、症状が改善しない場合は追加で行うこともあります。(1回では有効性を実感できないことがあり、2回以上実施し有効性を判断します。)
・ピンポイントの病変、深い病変、骨病変に適しています。
<費用について>
難治性足底筋膜炎以外の疾患では、自由診療(初回10000円 / 2回目以降5000円)となります。
2ヵ所以上を治療される場合、2ヵ所目以降の部位においても同様に初回10000円、2回目以降5000円の費用が必要となります。
体外衝撃波治療を希望される場合は、月、火、木、金曜の「午後3時〜4時まで」の時間に予約制で行いますので、受付にご相談ください。
(衝撃波とは、高出力の音波です。医療の領域では、1980年代から腎結石を破砕する際に使用されました。現代の疼痛治療においては、結石破砕装置の約10分の1の出力が使用されています。)
超音波エコー装置
手足のケガに対して、X線写真とのダブルチェックで見逃しを防ぐため、ほぼ全例に行っています。
関節内注射や筋膜リリース注射にも、今となってはなくてはならない装置です。